インプラントがぐらつく⁉原因と対処法

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ある日突然インプラントがグラグラ動くようになってしまった…!!!

こんにちは、アイです!


突然ですが、インプラント治療をされたみなさま、インプラントはしっかりと固定されていますか?
硬いものを噛んだときや指で触ったとき、グラグラしていませんか?

ある日突然インプラントがグラグラしはじめたら…
想像しただけで不安になりますね。
そんなことは起こらないのが一番ですが、万が一自分の身に起こってしまったときのために今回は、インプラントのぐらつきについて解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ!
・治療したインプラントがグラグラしている方
・インプラント治療前にリスクを知っておきたい方

インプラントがぐらつく原因

それでは、まずはじめにインプラントがぐらついてしまう原因についてみて行きましょう。
インプラントは複数のパーツに分かれているため、ぐらつきの原因がどこにあるか探っている必要があります。
原因となっているパーツによって対処法も変わりますので、まずはどんな原因が考えられるのはしっかりと確認しておきましょう。

インプラントの結合不良
インプラントは、フィクスチャーと呼ばれる人口歯根(ネジ)と骨が結合してはじめて歯の土台の役割を果たします。
この結合がうまくいかないと、フィクスチャーがぐらぐらと動いてしまいます。
通常、フィクスチャーを埋入してから1カ月~半年ほど待機して結合の状態を確認しますが、この時点でしっかりと結合ができていないまま治療を進めてしまうとぐらつきの原因となります。
結合がうまくいかない理由としては、歯周病の進行や骨の量不足がありますが、その場合、インプラント治療の前に歯周病の治療を行ったり人口の骨を追加することで対応していきます。

インプラント周囲炎
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲のはぐきが感染を起こし腫れたり骨を溶かしてしまう疾患です。
プラークと呼ばれる汚れを放置したりするなど、きちんと口腔内の清掃ができていないとリスクが高まります。
インプラント周囲炎が進行すると、インプラントを支える骨が溶けてしまいますので次第にぐらつきを感じるようになります。放置してしまうと、再治療ができない場合もありますので早めの治療が必要となります。

アバットメントの緩み
アバットメントとはフィクスチャー(人口歯根)と上部構造(かぶせもの)を繋ぐパーツです。
このアバットメントが何らかの原因で緩んでしまうと、かぶせものが不安定になるためぐらつきを感じるようになります。
アバットメントの緩みが原因の場合、アバットメントの交換や再度締め直す処置だけで解決することもあります。

上部構造の不具合
上部構造とはかぶせもののことで、かぶせものがきちんと接着されていない場合ぐらつきを感じる可能性があります。
上部構造は歯科用の接着剤でつける場合や、スクリューで固定する場合があります。場合によっては、一旦様子を見るために取れやすい接着剤でつけるケースもあります。
フィクスチャーやアバットメントに問題がなく上部構造が原因でぐらつく場合、付け直し、もしくは新しい上部構造の製作で対応します。

以上がインプラントのぐらつきの原因でした。
ケースによってすぐに対処できるものや、やり直しが必要なものがあるようですね。

対処法

次にインプラントのぐらつきが起きてしまった際の対処法を見ていきましょう。
ぐらつきが起きた原因によって最終的な対処法や治療法は異なりますので、最低限これだけは押さえておくと安心というポイントに絞って解説していきます。

すぐに歯科医院を受診する

インプラントのぐらつきを感じたら、まずは歯科医院を受診しましょう。
痛みがなくてもすぐに対処が必要な場合もありますので、自己判断せずにすぐに見てもらうようにしましょう。


とはいえ、仕事などですぐに受診できない場合もありますよね。
その場合の対処法もこの後解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

レントゲン、CT撮影

はじめに解説したように、インプラントがぐらつく原因はいくつかあります。
原因によって対処法や治療法が異なりますので、まずは原因をしっかりと探っていく必要があります。
そのためには、口腔内を目視するだけではなく、レントゲンやCTを撮影して周囲の骨や埋め込まれているインプラントの状況をしっかりと確認していきます。

再治療

口腔内のチェックやレントゲン、CTを確認して原因を突き止めたら状況に応じて再治療をします。
アバットメントの緩みや噛み合わせの問題であれば簡単な処置で済みますが、インプラントの結合不良やアバットメント・かぶせものの破損などが原因であれば、一度インプラントを除去して新しいものを入れていく再治療が必要となります。


再治療になった場合、歯科医院によって保証が適用される場合もあります。
保証内容によっては、全額医院負担で新しいものを作製することが可能な場合もありますのでしっかりと確認してみましょう。

以上がぐらつきが起きた場合の対処法でした!
当たり前のことではありますが、まずは歯科医院を受診して診察してもらうことが大切ですね。

すぐに歯科医院を受診できない場合

歯のぐらつきを感じてもすぐに歯科医院を受診できない場合、どうしたらいいのでしょうか?
とても不安になると思いますが、長期間放置しなければ基本的には対処可能なケースがほとんどですので、焦らずに次のポイントを注意しながら生活してみてください。

触らない

グラグラする部分があるととても気になってしまいますよね。
ついつい舌や指で触ってしまいそうになりますが、余計な負荷をかけてしまう可能性がありますので極力触らないように注意しましょう。

硬い食べ物を避ける

ぐらつきがある場合、硬い食べ物を噛まないように注意しましょう。
硬い食べ物を噛んだ拍子にかぶせものやその他のパーツが取れてしまう可能性があります。
取れた際に誤って飲み込んでしまう危険性もありますので、硬い食べ物だけではなく食事中は十分注意してくださいね。

取れてしまったパーツは保管する

万が一、かぶせものやパーツが取れてしまった場合は捨てずに保管して歯科医院を受診する際に持参しましょう。
場合によってはそのまま利用することができますし、取れたものの状態を見て原因を確認することができる場合があります。

尚、かぶせものやパーツは破損状況によっては鋭利な部分があり、指を切ったりする可能性もありますのでケガをしないように取り扱いには注意してくださいね。

以上のポイントを気を付けて生活しながら、なるべく早く歯科医院を受診できるようにスケジュールを調整してみてくださいね。

予防のために

ここまで、ぐらつきの原因と対処法を見てきましたが、一番いいのはぐらつきなどの不具合が起こらないこと。
そのために何かできることはあるのでしょうか?

ホームケア

まずは基本のホームケアをしっかりと行いましょう。
インプラントの場合、天然の歯ではないので虫歯になる心配はありませんが、周囲のはぐきが炎症を起こすインプラント周囲炎のリスクがあります。
インプラント周囲炎は、プラークなどの汚れを放置しておくことで罹患しますので、毎日のケアは欠かすことができません。
歯ブラシで磨くだけでなく、フロスや糸ようじなどを使って歯と歯の間や歯と歯茎の隙間なでも細かく清掃しましょう。

メンテナンス

ホームケアだけでは落としきれない汚れもあるため、歯科医院での定期的なメンテナンスも行いましょう。
歯科医院でのメンテナンスは、専用の器具を使用して行います。
ホームケアでは落としきれない汚れを、専用ブラシや超音波を使って落としていきます。
最低でも3か月~半年に1回は歯科医院でのメンテナンスを受けるようにしましょう。

詳しくは、「メンテナンスの重要性」の記事をチェックしてみてくださいね!

まとめ

今回は、インプラントぐらつく原因とその対処法や予防法について解説してきました。
できるだけ長持ちしてほしいインプラントですが、こういったリスクもあることをしっかりと認識しておくことが大切ですね。

それでは、また次回お会いしましょう!
みなさんからのコメントお待ちしています~♡

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