大変お待たせしましたー!
前回は局所麻酔と針を刺すことを痛くないようにするために、どんな手段があるのかを説明しました。
大体わかりました?わからなかったらいつでもコメントしてくれていいんだからね☆彡
さて、では歯科医院で使える麻酔について後編となります!
今回ご説明させていただくのは、全身に作用する麻酔についてです。
インプラント等の歯科外科手術をする際に局所麻酔以外に、これらの麻酔はされることがあります。
目次
笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)
まずは笑気麻酔です。
これは( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \って気が変になるわけじゃありません。
気持ち鎮静効果が有ったり、少し眠くなったりするガスです。
どちらかというと不安感を消す作用に期待した鎮静法です。
鼻に専用のマスクを装着し、笑気ガス(亜酸化窒素)を吸入して鎮静する方法です。
マスクっていうより豚鼻みたいになる装着具のことを指します。
装着後、笑気濃度を徐々に上げていき、3分から5分後に効果が現れて、緊張状態を緩和させる効果がある鎮静法です
無色の気体で、少し甘い香りがしますので、吸引時嫌な感じはないと思います。
こどもをメインとする小児歯科等では、医院設立時から笑気ガスを各チェアからとれるようにコネクタを内蔵した医院さんもあります。
ただ効かない人もいるので確実ではないかも。
じっさいDEBUOJIも体験したことがありますが、何も効果は感じませんでした。
でも、痛いとかっていう感覚は、気持ちから入ったりもしますよね?
そういう気持ちを緩和してくれる為と思ってください。
静脈麻酔(静脈内鎮静法)
静脈内鎮静法は、点滴により薬剤を体にいきわたらせ、意識が薄れた状況にしてくれます。
事前に効果を確認してから行いますし、薬剤による鎮静法ですから、笑気麻酔と比べ効かないということはほぼ無いと思います。
ただ点滴なので、点滴の針を刺すのは痛いかもしれませんが(; ・`д・´)
この鎮静法は、完全に意識を失うわけではないのですが、笑気に比べれば効果は高くなります。
痛みに鈍くなり、不安や恐怖心を和らげる効果がありますし、薬が効いている間のことを忘れる効果も期待できます。
1〜2時間程度の休息の後自宅に帰ることができます。
外科手術やインプラント治療などではこの麻酔法を取り入れている医院さんもいらっしゃいます。
静脈内鎮静法は、実は保険診療で行えます。
費用は、静脈麻酔の費用として3割負担の患者さまで4000円以内となります。
インプラントの場合はインプラント埋入術自体が原則自費治療となりますので、静脈内鎮静法のみ保険で治療してほしくてもできません。
これは混合診療になり、日本国内においては禁止されています。
全身麻酔
全身麻酔は、神経系統の中心(中枢神経)に作用するので、麻酔専門医がいて、その歯科医院様に十分な設備が必要となります。
人工呼吸が必要で、即日退院は出来ない為入院が必要です。
精神的にどうしても不安であるなら、全身麻酔に対応できる麻酔科専門医のいらっしゃる医院を選ぶのはいいかもしれません。
麻酔のリスクについて
麻酔は痛みに対する不安や心理的ストレスを軽減してくれますが、それぞれリスクは存在します。
急性中毒や、アレルギー反応による事故、アドレナリンによる交感神経を刺激することにより強心作用により心疾患のある患者に悪影響が稀に起こることがあります。
特にアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー反応は、歯科医師の力量でコントロールすることはできません。
アナフィラキシーショックを起こしたことがある場合や、親族で起こした過去があるならば、事前にドクターに申告されることが望まれます。
歯科医師がしなければいけないのは発生後の対処を怠らないことです。
歯科医院にAED等が設置されているのは対処の際に必要なので医院に設置されています。
恐らくほぼリスクはないと思います。
過去に1度酸素と笑気の取り待ちがいにより死亡事故が起こっていますが
現在においてはこのような事故は起こらないと考えられます。
使用している薬剤には、呼吸抑制、気道が閉塞したり、嘔吐やけいれんなど起こることがあります。
あとは術後に眠気や気だるさが起こる可能性があります。
人工呼吸のホースを取り付けることから、のどの痛みや歯・唇の負傷・のどの渇き等があります。
こちらも術後に眠気や気だるさ、頭痛等が起こる可能性があります。
まとめ
怖い事もあえて書きましたが、基本的にインプラントの治療は局所麻酔のみだと思います。
それが不十分かといわれるとそんなことはありません。
ですが、どうしても不安であれば麻酔科医のいらっしゃる歯科医院で治療をされるのも良いと思います。ひとまず我慢できるならば前の記事に書いたような方法でインプラント治療をしてもらう先生を選んでください。
どーしても我慢できない!という方は、リスクを知り、それを理解した上で歯科医院探しをされてはいかがでしょうか!?
それではみなさんこの辺でさよーーならーー!!!